川崎重工業
スマートシティの実現に向けてアイデアで挑む。
屋内位置情報サービス「iPNT-K™」
低コストでスピーディーに導入できる屋内位置情報サービス
"IoTやDX、AIの活用により地域が抱える課題を解決する、スマートシティ構想の取り組みが加速しています。我々川崎重工業は、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する"Global Kawasaki"」のグループミッションの下、総合重工業として従来のような交通インフラ、エネルギーインフラのソリューションを提供するだけでなく、新規事業を立ち上げて組み合わせることで、『安全安心リモート社会』の実現に向けた社会課題の解決に取り組んでいます。
今回は、スマートシティ化には欠かせない屋内位置情報の測位という課題に挑み、屋内位置情報の社会インフラ化を目指す当社のサービス、「iPNT-K™」についてご紹介いたします。
『安全安心リモート社会』実現に向けた屋内位置情報の社会インフラ化
生活・就業環境の改善や利便性向上などの観点から、屋内や地下における人やモノの位置情報の活用、いわゆる人流や動線把握への需要が年々高まっています。
ところが、屋内にはGPSの電波が届かないため、屋外と同じように位置情報が利用できる訳ではありません。そのため屋内で位置情報を得るには、施設管理者がビーコン機器等の電波を発信する特別な装置を施設内に万遍なく設置する必要がありました。しかし、設置エリアや利用者数などに応じてかかる初期費用や維持費がユーザーの負担となるため、屋内位置情報のプラットフォーム整備がなかなか進まないという課題があったのです。
そんな中、川崎重工が実施する新規事業の社内公募制度「ビジネスアイディアチャレンジ」から、2021年5月に屋内位置情報サービス「iPNT-K™」が誕生しました。
現在、屋外ではスマートフォンなどでGPSによる位置情報を利用できますが、これを屋内でも可能にするのがiPNT-K™です。屋内の人やモノの動きをリアルタイムに「見える化」することができ、価格面でも導入のハードルが低く、初期費用も不要で、技術面においても非常に画期的なサービスです。
川崎重工が2021年8月に新組織を立ち上げ、サービス提供を開始した屋内位置情報サービス「iPNT-K™」(アイピントケイ)。これまでGPSの電波が届かない屋内で位置情報を得るためには、多額の測位インフラ整備が必要でした。iPNT-K™は身近にあるWi-FiやBluetoothの電波を利用することで、いつでもどこでも位置情報の取得を可能とした新サービスです。
iPNT-KTMは位置情報を扱う市場でゲームチェンジャーとなり得るサービスで、現在は全国約1,300カ所の約1万5,000フロアで位置情報が取得できるようになっています。屋内どこでも位置情報が取れる環境を構築することで、当社は屋内位置情報サービスのデファクトスタンダードとしてiPNT-KTMを展開することを目指しています。
屋内位置情報活用のユースケースは枚挙にいとまがありません。みなさまがイメージされるようなケースに留まらず、スマートシティ化の加速に伴い、もっと様々な場面で我々の位置情報が活用できると考えています。
我々は、そんなみなさまが抱える社会課題の現在、そして未来のソリューションとして、「iPNT-K™」をご提供し、ともにスマートシティ社会の実現に貢献します。